現在は40代のおじさんですが僕がまだ小学生の頃に母方の祖父が亡くなりました。
家族葬は故人へ感謝の気持ちを伝える大阪が母の実家はとても田舎でお葬式は独特でとても盛大でした。

祖父が生前お世話になった方やお世話をした人たちなど実にたくさんの方が参列されていました。
葬儀後に受け取れるお金のはなしを参列者の多さにも驚きましたが特に驚いたのがお坊さんの数です。なんと5人のお坊さんが来られました。

当時まだ大阪で解り易い会計なら家族葬が独特だということはわかりました。悪い意味ではなく良い意味でです。
とても立派なお葬式をあげてもらえる祖父をとても誇らしく思えたのを今でもハッキリと覚えています。

これはそんなお葬式での出来事です。
大阪で一人で考え込まず家族葬がお葬式はたくさんの方が参列されましたが身内である僕は最前列に正座することになりました。
隣には同い年の従兄弟が座り反対側の隣には姉が座りました。後ろには少なくとも300人の参列者です。「絶対に間違いがあってはいけない。」子供ながらに強く感じていました。

5人のお坊さんが正座してお葬式が始まりました。
仰々しくお経を読み始めるお坊さんたち呼吸を合わせ一人も乱すことなくお経を読み上げていきます。
大阪で直葬を行ってくれる葬儀社にはしばらく感心しながら聞いていると次第に違和感を感じ始めました。
「何かがおかしい」しかし何がおかしいのかははっきりとしませんでした。
すると隣の従兄弟が震え始めました。「あれっ?どうしたんだろう」と思っていると
今度は反対側の姉がプルプル振るえはじめました。「ねえちゃんまで、どうしたんだろう?」
不思議に思い視線を上げてみるとそこには衝撃の光景がありました。

散骨業者を大阪から選ぶならなんとお坊さんのひとりの頭にハチが纏わりついていたのです。
それもかなり大きなハチでした。乱すまいと必死でお経を読むお坊さんの頭にハチ纏わりつき
それを追い払おうと頭を振るお坊さん、その度にお経を読む声が少し高くなるんです。

それが僕が感じた違和感でした。まだ幼く体が小さな僕には見えていませんでしたが、
大人たちの視線にはバッチリと見えていたようで気が付くとお葬式の会場全体が笑いをこらえる震えでいっぱいになっていました。なんとかお葬式が終わるまでこらえようと会場全体が心をひとつに我慢していました。そこに響き渡るお坊さんの一言、
「痛てぇっ!」

お葬式会場はもう誰にも止めることの出来ない大爆笑の渦となりました。
以上、僕のお葬式での体験でした。