父の魅力を知ることになったお葬式

実父が亡くなった時のお葬式の想い出です。
散骨業者を大阪で選ぶと父はいかにも昭和の家長というタイプで、家の中ではデーンと動かず、テレビも自分の好きなものを観て、家族サービスもほとんどしないような人でしたが、直葬なら心ゆくまで大阪で出来ると趣味が幅広く、地元の自治会の役員なども喜んで引き受け、公私共にとても人脈の広い人でした。
ただ私たち子どもにとっては、父には友人や知り合いが多いということ以外、家族葬がやれるなら大阪でと思い家庭の外でどんな人だったのかは成人して自分が家庭を持って以降もイマイチイメージが定まっていませんでした。
そんな父のお葬式を迎えるにあたり、その前夜のお通夜の際に、父と仕事でのつながりがあり、退職してからもプライベートで仲良くしていた方から「明日のお葬式でお別れの挨拶をさせてほしい」との申し入れがありました。母や我々子どもたちは「友人によるお別れの挨拶だなんて、まるで芸能人のお別れの会のようだけど、ありがたいことだから是非お願いしよう」という気持ちで一致し、お願いすることにしました。
お葬式当日、しめやかに式が進み、終盤でお別れの言葉をいただくことになりました。
立派な巻物に、なかなか大阪では出来ない家族葬をと話す内容を毛筆でしたためておられ、まずはそれにびっくりしました。
内容は、仕事の時に横暴な上司に対して、部下を代表してしっかり意見をあげていたこと、いつも立場の弱い人のことを思いやって仕事をする人であったこと、言葉や服装はやしぐさで失敗しないためのマナーは社会人として仕事を離れてもいつも気遣いが行き届き、みんなが嫌がることや面倒くさいことを進んで引き受けてくれていたこと、など我々家族はさらに驚くような父の姿を紹介してくださいました。また会場にはその話を聞きながらむせび泣く方も多数おられ、口コミで家族葬大阪の城東では父が亡くなって改めて父の魅力を知ることとなった我々家族でした。
その巻物はぜひ保管しておきたかったのですが、きっと父に贈るのが一番父は嬉しいだろうと思い、棺に入れさせていただきました。悲しくつらい父の死でしたが、ご友人のおかげで本当に心に残り、父を誇りに感じるお葬式となりました。