身近な人を亡くした後の手続きは百種類以上あるとも言われ悲しみの中でそれらを処理していく作業は「手続き地獄」と表現されるほど遺族を心身ともに追い詰めることがありますが少しの工夫と整理術を取り入れることでその負担を大幅に軽減することができます。まず最初に行うべきは専用の「手続きファイル」や「クリアケース」を一冊用意することであり役所や金融機関から受け取った書類やパンフレット書き損じたメモなどを全てそこに集約することで書類が散逸して探す時間を無駄にすることを防ぎます。次に必要なのが「手続きリスト」の作成でありネット上のテンプレートを活用したり葬儀社からもらえるチェックリストを使ったりして自分がやるべき手続きを書き出しそれぞれの期限と連絡先を記入して可視化することで漠然とした不安を具体的なタスクに変えることができます。また役所や銀行に行く際には必ず持ち物セット(認印、実印、通帳、身分証、死亡診断書のコピー、戸籍謄本の束)をカバンに入れておき出先で急に時間ができた時にも対応できるようにしておくと効率的です。そして何より重要なのは「一度に全てをやろうとしない」ことであり一日一つか二つ進めば十分だと自分に言い聞かせ疲れたら休む勇気を持つことや自分一人で抱え込まずに家族で手分けをしたり専門家にお金を払って代行してもらったりすることを躊躇しない姿勢が大切です。電話での問い合わせも担当者の名前や話した内容日時を必ずメモに残しておくことで言った言わないのトラブルを防ぎ次回の連絡をスムーズにすることができます。手続きは故人の人生を閉じるための大切な儀式の一部ではありますがそれに忙殺されて遺族自身が体調を崩してしまっては故人も悲しみますので完璧を目指さずに事務的に淡々とこなしていくドライな一面を持つことも自分を守るための必要なスキルなのです。
終わらない手続きに疲弊しない整理術