高齢になり終活を意識し始めた時に「自分には糖尿病や高血圧などの持病があるから保険には入れないだろう」と諦めてしまい葬儀費用の準備に不安を抱えている人は少なくありませんが近年ではそのようなニーズに応えるために持病や入院歴があっても加入しやすい「引受基準緩和型」や「無選択型」の葬儀保険(少額短期保険)が増えています。通常の保険では過去五年以内の入院手術歴などを詳細に告知する必要がありますが引受基準緩和型であれば告知項目が三つ程度(例えば「現在入院中ではないか」「過去三ヶ月以内に入院手術を勧められていないか」「過去二年以内に所定の病気で入院していないか」など)に絞られておりこれらに該当しなければ持病があっても服薬中であっても加入することができます。ただし加入のハードルが低い分一般的な保険に比べて保険料が割高に設定されていたり加入後一年間は支払われる保険金が半額に制限されたりするなどのデメリットや条件が付いていることが多いため契約内容をよく確認することが重要です。また「無選択型」は告知なしで誰でも入れますが保険料はさらに高くなり保障内容も限定的になるためあくまで最終手段として考えるべきでしょう。選び方のポイントとしてはまず自分の健康状態で通常の保険に入れる可能性があるかを確認し無理であれば緩和型を検討するという順序で進めることが大切ですし複数の保険会社の商品を比較して「どの病気が告知対象になっているか」や「支払い削減期間の有無」をチェックすることも欠かせません。さらに葬儀保険は掛け捨て型が基本ですので「いつまで保険料を払い続けるのか」というシミュレーションを行い八十代九十代になっても無理なく払い続けられる金額かどうかを冷静に判断しないと途中で支払いが困難になり解約せざるを得なくなって保障もなくなってしまうという最悪の事態になりかねません。持病があるからといって備えを諦める必要はありませんがリスクとコストのバランスを見極め自分にとって本当に必要な保障額(例えば直葬費用分だけの三十万円など)に絞って加入するなど賢い選択が求められます。